IoTチェアや日本各地の風を再現する空調機など、“未来のオフィス空間づくり”を目指す実証の場が開業屋内空間データの協創プラットフォーム(4/4 ページ)

» 2019年07月18日 06時16分 公開
[石原忍BUILT]
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空調機をゲートウェイ化してIoT空間を創出

 ダイキンは、場所によって温度差のある温度のムラをあえて作ったゾーニング空調やAIで過去データから個人の嗜好性を判別し、その日に仕事をするのに最適な場所をスマートデバイスに通知するなどの試みを行う。将来的にはこうした取り組みを通じて、空調機が屋内の空間全体を見渡せる「HUB」と位置付け、多種多様な空間データを収集して複数の企業と共有し、新たなビジネスモデルの構築につなげる。

ダイキンの心地よい風を再現する「Wind Creator」。日替わりで日本各地の風を現地で測ったデータを基に再現
ダイキンの「スリープスタンド」。ベット下にセンシング機器を敷き、睡眠深度をチェックし最適な眠りを提供する
ダイキンのエントランス空間ソリューション。ゲストと入居者の体感差を軽減

 他の変わった取り組みでは、アサヒビールのIoTを用いた微量アルコール飲料の提供でひらめきなどの効果をテストをはじめ、ライオンの舌の画像を撮影するだけでAI解析に基づく口臭リスク判定、東京海上日動の生体データと疾病発生率の相関性を探るセンシング技術なども展開されている。

アサヒビールのIoTを用いたセルフサービスのバーカウンター。AIやバイタルデータを活用して、アルコール度数、量、温度で提供する
TOTOのオフィスにおける水まわり空間ソリューション。利用データを蓄積してシャワー習慣の実態把握などを行う予定
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