第三の進化:「対話」で「探す時間」をゼロにする
そして最終段階が、AIとの双方向の「対話」です。マイクに向かって問いかけるだけで、欲しい情報はAIと対話しながらその場で得ることができます。
「次の工程の注意点を教えて」「昨日の打設記録はどうなってた?」
わざわざ事務所に戻って図面を開いたり、スマホで検索したりする「探す時間」はもう必要ありません。必要な知能を耳元に呼び寄せるこの進化が、個人の判断スピードを加速させます。
これから先、人手不足はさらに加速し、かつて10人で守っていた現場を8人で回さなければならない「8掛け社会」が到来します。必要なのは根性論ではなく、音声を通じてAIと対話し、1人の生産性を劇的に向上させることです。
耳でシステムの通知をリアルタイムに受け取り、口で報告や入力を完結させ、欲しい情報はAIと対話しながら得る。
こうした新たなワークフローによって、「気づかない」「入力の手間」「探す時間」を徹底的に排除すれば、1人が行う仕事の密度は以前とは比べものにならないほど濃くなります。
本来ITツールは、私たちを画面の中に縛り付けるためのものではなく、現場を自由に動かすための武器であるべきです。
私たちが提供している「BONX WORK」のようなソリューションは、単なるインカムではありません。耳への通知で「気付き」を与え、現場の「声」をAIと結びつけ、「ラストワンマイル」を埋める新しいインフラになりたいと考えています。
例えば、セーフィーのクラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」とBONX WORKを併用することにより、場所に縛られない自由な情報共有の在り方が実現します。事務所から現場の状況を映像で確認し、必要な作業内容の通知を特定の作業員の耳元へ直接届けられるため、現場を止めることのないスムーズな遠隔臨場を実現しています。
スマホをポケットにしまったまま、耳と声だけで仲間と、そしてシステムとつながる。そんな、現場の「身体性」に寄り添ったテクノロジーが、これからの建設現場を強く、そして少しだけ軽やかにしてくれるのではないでしょうか。
建設DX研究所と探る「建設DX最前線」(11):建設現場で3Dデータ活用が進まない理由と突破口【ローカスブルー解説】
建設DX研究所と探る「建設DX最前線」(10):「図面を“読む”から、完成形を“見る”へ」BIM×ARが埋める、ベテランと若手の認知格差【ホロラボ解説】
建設DX研究所と探る「建設DX最前線」(9):「建機自動化」による変革、安全性と生産性の劇的向上がもたらす価値【DeepX解説】
建設DX研究所と探る「建設DX最前線」(8):道路老朽化は待ったなし! スマホ×AIや市民投稿サービスの維持管理DX【アーバンエックス解説】
建設DX研究所と探る「建設DX最前線」(7):建築設計の課題とDXの波 人手不足時代にAIが果たす役割とは?【青山芸術解説】
建設DX研究所と探る「建設DX最前線」(6):未経験の豪雨から現場を守る――民間洪水予測システムの最前線【構造計画研究所解説】Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10