山岳トンネル工事に全自動ドリルジャンボ、穿孔作業を5人から1人に 東急建設山岳トンネル工事

東急建設は、山岳トンネル工事における発破掘削の穿孔作業に用いる全自動ドリルジャンボ「ロボロック」を、国土交通省近畿地方整備局発注の「有田海南道路 1号トンネル工事」に試行導入した。

» 2026年09月01日 18時00分 公開
[BUILT]

 東急建設は2026年8月28日、山岳トンネル工事における発破掘削の穿孔作業に用いる全自動ドリルジャンボ「ロボロック」を、国土交通省近畿地方整備局発注の「有田海南道路 1号トンネル工事」に試行導入したと発表した。従来と同等の施工精度を確保しながら、穿孔作業の編成人員を5人から1人に削減した。

全自動ドリルジャンボ「ロボロック」による穿孔作業。操作室の1人で作業する 出典:東急建設プレスリリース

 ロボロックは古河ロックドリル製「J32RX-Hi」。主な仕様は3ブーム/2マンゲージ。事前にPC上でドリルプランを作成し、専用ソフトでシミュレーションすることで、従来2人で行っていたマーキング作業を不要にした。切羽の天端から45度の範囲内への作業員の立ち入りを不要にできる。自動穿孔中は操作室で監視し、異常時に停止操作を行う。従来は3本のブームを各1人が操作していたが、ロボロックでは操作室の1人で対応可能だ。

 東急建設は省人化や安全性の検証に加え、ロボロックから取得した穿孔位置、角度、穿孔エネルギーなどのデータを活用し、作業員の経験や技能といった暗黙知の見える化と収集にも取り組んだ。

 さらに、車載式3Dスキャナーで余掘量や切羽面平滑度を測定。計測結果と穿孔データを総合的に分析し、熟練作業員の経験や技能に依存せずに発破計画を最適化する施工管理用システムを開発している。安全性と利便性を高めるため、車載式3Dスキャナーに代えてドローンで余掘量と切羽面平滑度を測定する計測手法も試行している。

自動取得した穿孔位置と余掘量/切羽面平滑度の計測結果例(上)、車載式3Dスキャナーやドローンを使用した測定 出典:東急建設プレスリリース

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