都市再生機構は、東京都港区で「北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業」に着工した。青山通り沿道と都営住宅跡地を一体的に再開発し、地上38階建て/延べ床面積約17.8万平方メートルの複合施設や約1ヘクタールの広大な樹林帯を整備する。
東京建物と東急不動産は2026年6月5日、都市再生機構(UR都市機構)と推進する東京都港区の「北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業」に、同1日に着工したと発表した。竣工は2030年を予定している。
事業では、青山地域最大規模の高層建築物となる地上38階、高さ約180メートル、延べ床面積約17.8万平方メートルの事務所/ホテル/商業施設などで構成される「B-1街区」と、地上3階、高さ20メートル、延べ床面積約2000平方メートルの商業施設「B-2街区」を整備。また、プロジェクト先行地域の都営住宅建替事業(2019年竣工)、民活事業(2020年竣工)と併せ、約1ヘクタールの樹林帯を整備する。
都市計画/基本設計/工事監理は日本設計、実施設計/施工は大林組が担う。
事業は東京都の「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」の一環として、青山通り沿道の既存市街地と都営住宅跡地を一体的に整備することで、防災性向上や緑地整備、文化/流行の発信拠点の形成を目指すもの。
事業推進に当たっては、UR都市機構を施行者、東京建物と東急不動産を事業パートナーとする事業パートナー制度を採用。東京建物と東急不動産は、保留床取得や事業推進、入居企業誘致や施設建物全体の管理運営計画の策定を担う。
B-1街区の3〜37階はオフィスで、4階には事務所入居者の利用を想定したラウンジ空間、5階には貸会議室やレンタルオフィスを整備する。7〜37階の事務所基準階は1フロア約2800〜3100平方メートルを備え、7〜10階の低層部にはバルコニー付きの小割区画などを用意する。
3〜6階にはスモールラグジュアリーホテル、1〜3階には飲食店舗や物販店舗に加え、多目的スペースやギャラリーなど文化交流拠点を設ける。1階のイベント広場は屋内外一体利用が可能で、自然を感じる開放的な空間で多彩なイベントを実施予定だ。なお、B-1棟の中低層部は、谷口建築設計研究所がデザイン監修を担っている。
事業の外構部には、先行地区を含め約1ヘクタールに及ぶ樹林帯を創出する。植栽配置や樹種の選定は、先行地区に続き、ランドスケープ・プラスがデザインを監修を担う。明治神宮や赤坂御用地などの周辺大規模緑地の中継点として生態系ネットワークの一端を担い、生物多様性向上への寄与を目指す。
先行地区では100年先を見据えた中長期の目標を定め、生態系調査などを毎年実施。得られた情報や専門家からの助言などを管理計画に生かしている。竣工当初から、地域の小学校や商店会などと連携したイベントや日本文化に関わる取り組みを実施し、交流の場としても活用が進んでいる。
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