鴻池組、大栄環境、資源循環システムズ、八木熊の4社は、建設現場の廃プラスチック分別活動で、リサイクル可能な廃プラを従来比3倍の量を回収することに成功した。回収した廃プラは再資源化して製品化し、回収した現場に納入することで、資源の循環が実現した。
鴻池組、大栄環境、資源循環システムズ、八木熊の4社は、建設現場で合理的かつ的確なルール運用による廃プラスチック分別活動で、リサイクル可能な廃プラスチックの回収量を従来の約3倍に増大させることに成功したと2026年4月に公表した。回収した廃プラスチックから製造したプラスチック角材は、同じ工事現場に納品し、資源循環が実現した。
国内の産業廃棄物全体のうち、約2割を占める建設業界では、再資源化が大きな課題となっている。中でも建設現場から排出される廃プラスチックには、汚れや異なる材質の廃棄物が混入した状態のことが多く、現状国内では焼却して熱エネルギーに転換するサーマルリサイクルを行っている。しかし、国際的には、焼却時にCO2が排出されることから、サーマルリサイクルは厳密な意味でのリサイクルと区別される傾向にあり、新たな製品の原料として再利用するマテリアルリサイクルへの転換が求められている。
建設現場の作業員が分別を実践しやすいように、排出事業者やリサイクラーが協力して、廃プラスチックの7品目について詳細な分別ルールを策定の上、回収カートに掲出し、建設現場での周知を徹底した。さらに、鴻池組の現場職員が定期的に回収カート内を確認し、問題点があれば朝礼などで指導することで、建設現場全体の意識付けを図った。
建設現場での廃プラスチック分別の結果、排出量の59%がマテリアルリサイクル可能と判定された。従来の建設現場では、廃プラスチックのマテリアルリサイクル率が20%前後だったのに比べると、約3倍の成果が得られたことになる。なお、マテリアルリサイクルが困難と判断された廃プラスチックは、従来通りのサーマルリサイクルを実施した。
マテリアルリサイクル可能なプラスチックは、再資源化工程を経て、建設用のプラスチック角材として製品化。分別した当該現場へ納品し、現場内での資源循環が実現した。さらに、建設現場由来のリサイクル製品として再利用することで、関係者の環境意識向上も期待される。
今回の実証実験で、建設現場での合理的かつ的確なルール運用による分別活動がマテリアルリサイクル可能な廃プラスチックの回収量増大に貢献することを確認した。今後は建設業界の資源循環システム構築に向け、あらゆる建物用途の建設現場や対応可能エリアの拡大に取り組む。
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