鴻池組は、AIを活用してトンネル切羽前方の地山状況をリアルタイムに評価するシステム「KtesAI」を開発した。
鴻池組は2026年4月22日、AIを活用したトンネル地山評価システム「KtesAI(ケーテスアイ)」を開発したと発表した。
ドリルジャンボの機械データをAIが解析して切羽前方の地山状況をリアルタイムに予測。既に国内トンネル現場での検証で有効性を確認しており、熟練技術者の不足が課題となる中で、若手技術者による地山評価を補助するシステムとしての活用を見込む。
従来の山岳トンネル工事では、掘削時に地山変更点に切羽が到達した段階で切羽評価を実施し、地山等級(支保パターン)を決定するのが一般的だった。しかし、この手法では未掘削部の地山評価が行えないため、急な地質変化突発的な湧水によって掘削停止を余儀なくされるケースもあった。
KtesAIは、ドリルジャンボの削孔データなどをAIが解析。既施工区間の実績データと連動させることで、掘削に先立って前方の地山等級を予測する。支保設計や対策工の必要性、発破パターンを掘削前に検討できる。
地山の急変や突発湧水を予測でき、事前の対策工準備が可能になる。掘削作業の安全性を確保し、適切な支保の施工によりトンネル品質を向上。データに基づいて補助工法の区間や範囲を合理的に設定できるため、経済性の向上にも寄与する。さらに、補助工法を事前準備できるため、掘削作業を止めずに、確実な工程管理が可能になる。
新システムは2025年12月に開発を完了しており、現在は自社施工実績データの入力を進めている。今後は新規トンネル現場への適用を拡大し、機能向上や操作性の検証を通じて継続的な改善を図る。
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