JR山陽線「大畠」駅の駅舎建て替えで、CLT構造を採用した新駅舎が完成した。CLT構造はひき板を繊維方向が直交するように積層接着し、木造利用の促進を背景に導入した。
西日本旅客鉄道(JR西日本)は2026年3月31日、山口県柳井市のJR山陽線「大畠」駅の建て替えで、CLT(直交集成板)構造を採用した新駅舎が完成したと発表した。脱炭素社会に向けた木造利用の促進を背景に導入した。工事期間は2025年1月から2026年3月で、新駅舎は2025年11月1日から利用を開始している。
新駅舎は、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着したCLT構造を採用。工場で加工したパネルを現場で組み立てるため、施工時間を短縮できる上、十分な構造品質と木材ならではの質感を備える。
駅舎のデザインは、周防大島や瀬戸内の島々、海の景観を駅空間の中に取り込んだ。開放的な設計により、海や橋、島々を望める景観性を高めている。待合空間のベンチにもCLTを用い、木の質感を感じられる空間とした。さらに、耐久性の高い外装材を採用した他、軒の出や接合部の設計を工夫し、風雨からの保護と維持管理負担の低減を図っている。
今回のCLT採用は、近年高まる木造利用促進の社会的動きと脱炭素社会への対応を目的としている。JR西日本は、駅の将来像を示す「駅ビジョン」に基づき、地域と連携した駅づくりを図っており、今回の取り組みもその一環だ。
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