高所作業車の挟まれ警報装置で無災害時間1.2万時間達成、安藤ハザマと西尾レントオール安全衛生

安藤ハザマと西尾レントオールは、距離センサーを用いた非接触式の挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」を共同開発した。2025年4月から安藤ハザマの複数建設現場で運用したところ、2026年1月までの挟まれ事故はゼロとなり、無災害時間は約1万2000時間に達した。

» 2026年03月23日 12時00分 公開
[BUILT]

 安藤ハザマと西尾レントオールは2026年2月26日、共同で開発した高所作業車向け挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」を安藤ハザマの建設現場に導入したと発表した。

17現場300台に取り付けて、事故ゼロ実現

 建設現場では、足場なしでの高所作業が可能な手段として高所作業車が広く用いられている。一方で、作業員が手すりや構造物に挟まれる事故が報告されていた。従来の接触式警報装置では、検知できない障害物があることや装置自体が作業の支障になるケースがあったことから、両社は非接触式の警報装置として開発した。

挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」を取り付けた高所作業車 挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」を取り付けた高所作業車 出典:安藤ハザマプレスリリース

 両社は2025年4〜12月にかけて、物流倉庫の新築工事や工場のリニューアル工事など17現場で採用し、約300台の高所作業車に装着した。その結果、2026年1月までの事故件数は0件で、無災害時間は約1万2000時間に達したという。

 装置は、警報範囲内の頭上障害物を検知する距離センサーを用いた非接触式の警報装置だ。手すり上部を面状に検知するため、従来の接触式警報装置では検知できない範囲もカバーする。粉じんの多い環境や作業車の揺れによるノイズは、独自のフィルタリング処理と上昇判定機能により、誤反応を大幅に低減した。

挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」 挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」 出典:安藤ハザマプレスリリース
挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」と従来装置の比較 挟まれ警報装置「ひかりセーフティ」と従来装置の比較 出典:安藤ハザマプレスリリース

 装置自体は薄型かつ小型で、取り付け場所も操作盤付近のため、作業員の腰道具や墜落制止用器具と干渉しない。手すり上部に突出物がないため、長尺資材を扱う作業を妨げない。建具など高さの低い開口部を高所作業車が通過する際に、装置の盛り替え(移設や再設置など)が不要で、そのまま通行できるため、作業の省力化にもつながる。

 発表によると、2026年3月には保有台数が550台を超える見込み。安藤ハザマの全現場への導入を進める他、他社へのレンタル展開も視野に入れる。

現場での使用イメージ 現場での使用イメージ 出典:安藤ハザマプレスリリース

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