日本では労働人口の減少が顕著で、住宅の配線を担う電気工事士の不足も深刻化している。時間外労働の上限規制もあり、現場の負担は年々増加。井田氏は、電気工事士の数が「2020年からは必要な人数を下回っている」と指摘する。パナソニックの新型分電盤は、こうした状況を踏まえ、施工性の向上につながる工夫も凝らした。
「FLEXIID smart」の説明をしたパナソニック スイッチギアシステムズ 代表取締役社長 井田瑞人氏(兼 パナソニック エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部 電設資材BU 電路事業統括)その1つが、従来モデルではカバー面に配置されていたブレーカー名は、カバーを外しても本体側に残すようにした点だ。ブレーカー名がカバー側にあると、配線作業時に確認がしにくく結線ミスの原因になってしまう。
他にも、本体周囲に複数のノックアウト(打ち抜き孔)を設けた。外部に配線しても、本体を壁や天井にぴったりと設置可能になり、必要に応じて縦横に複数台のFLEXIID smartと連結できる。
FLEXIID smartのデザインには、パナソニック製品共通のデザイン思想「Archi Design(アーキデザイン)」を取り入れた。設置の自由度や質感、薄さなど共に、暮らしに溶け込むスタイリッシュな製品に刷新。既に展開されているArchi DesignシリーズのLED照明やスイッチプレートなどとトータルコーディネートで、他製品のように武骨さや目立つことがなく、日常生活に違和感なく馴染(なじ)む。
FLEXIID smartの厚さは業界最薄の100ミリ(樹脂製ドア付き上下二列タイプの場合、2026年1月パナソニック調べ)で、室内の圧迫感を抑えられる。カバーは特殊シボ加工のマットな質感で仕上げられており、リビングに設置しても居住空間の雰囲気と調和する。
パナソニック スイッチギアシステムズは、GX ZEH時代を見据えた住宅分電盤戦略の中核にFLEXIID smartを位置付ける。今後は、FLEXIID smartを起点に住宅分電盤の市場けん引をさらに強固にする計画だ。販売数は、HEMS対応分電盤の販売数量を2030年度に2025年度比で2倍(年間約10万面)に引き上げた。そのために、2026年6月には高気密仕様や簡易耐火金属プレート、2027年にはインテリアのトレンドに合わせた「ブラックカラー」のラインアップ追加などの市場投入も予定している。
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