3Dデータ活用や施工自動化など「ダム現場の働き方改革」106事例を公開 国交省i-Construction 2.0(2/2 ページ)

» 2026年01月05日 13時00分 公開
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成瀬ダムで自動化施工、熟練オペレーターの操作をプログラムに

 東北地方整備局の「成瀬ダム建設事業」では、鹿島・前田・竹中土木JVが建設機械の自動運転/施工に取り組んだ。鹿島建設では、熟練オペレーターの操作を分析してプログラミングされたブルドーザや振動ローラ、ダンプトラックなどを遠隔管制室から少人数で運用。多数の重機によるCSG打設の自動化を実現した。

成瀬ダム建設事業で建設機械の自動運転/施工を実施 成瀬ダム建設事業で建設機械の自動運転/施工を実施 出典:国土交通省「ダム現場の働き方改革事例集〜ダム建設・ダム管理における新4K推進〜」

 水資源機構の「思川開発事業」では、大成建設が無人航空機(UAV)とAIを組み合わせて表面遮水壁(フェイススラブ)全面の画像解析を実施。高解像度カメラ搭載のUAVで取得した画像データからAIが亀裂を抽出し、画像解析によってクラック幅や長さを計測。得られたデータを試験湛水時に管理段階のモニタリング基礎データとして整理している。現地調査時間の短縮、安全性の向上に加え、計測結果の個人誤差を抑えられることが分かった。

UAVとAIを組み合わせてフェイススラブ全面を画像解析 UAVとAIを組み合わせてフェイススラブ全面を画像解析 出典:国土交通省「ダム現場の働き方改革事例集〜ダム建設・ダム管理における新4K推進〜」

ダム現場106事例を収録 「新4K」実現を後押し

 ダム現場では熟練技能者の不足や時間外労働規制への対応として、3Dデータ活用やICT建設機械、生成AI導入をはじめとしたDXを推進し、受発注者の連携による生産性向上と働き方改革を図っている。

 事例集では、国土交通省、水資源機構、都道府県のダム建設/管理の現場から106件の事例を収録。調査/測量、計画/設計、施工、監督検査、協議/地元説明、維持管理、広報など活用段階ごとに事例や課題を整理した。

 国交省は先進事例を共有することで、ノウハウが不足している事業者の取り組みを促す。併せて「給与がよく、休暇が取れ、希望が持てて、かっこいい」職場環境「新4K」の実現に向け、内容の更新と拡充を継続する。

先進的な取り組みを共有することでダム現場のレベルアップを図る 先進的な取り組みを共有することでダム現場のレベルアップを図る 出典:国土交通省「ダム現場の働き方改革事例集〜ダム建設・ダム管理における新4K推進〜」
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