東北地方整備局の「成瀬ダム建設事業」では、鹿島・前田・竹中土木JVが建設機械の自動運転/施工に取り組んだ。鹿島建設では、熟練オペレーターの操作を分析してプログラミングされたブルドーザや振動ローラ、ダンプトラックなどを遠隔管制室から少人数で運用。多数の重機によるCSG打設の自動化を実現した。
水資源機構の「思川開発事業」では、大成建設が無人航空機(UAV)とAIを組み合わせて表面遮水壁(フェイススラブ)全面の画像解析を実施。高解像度カメラ搭載のUAVで取得した画像データからAIが亀裂を抽出し、画像解析によってクラック幅や長さを計測。得られたデータを試験湛水時に管理段階のモニタリング基礎データとして整理している。現地調査時間の短縮、安全性の向上に加え、計測結果の個人誤差を抑えられることが分かった。
ダム現場では熟練技能者の不足や時間外労働規制への対応として、3Dデータ活用やICT建設機械、生成AI導入をはじめとしたDXを推進し、受発注者の連携による生産性向上と働き方改革を図っている。
事例集では、国土交通省、水資源機構、都道府県のダム建設/管理の現場から106件の事例を収録。調査/測量、計画/設計、施工、監督検査、協議/地元説明、維持管理、広報など活用段階ごとに事例や課題を整理した。
国交省は先進事例を共有することで、ノウハウが不足している事業者の取り組みを促す。併せて「給与がよく、休暇が取れ、希望が持てて、かっこいい」職場環境「新4K」の実現に向け、内容の更新と拡充を継続する。
製品動向:土木工事で夜間照明の色調が生態系に及ぼす影響を評価、清水建設が実装
スマートメンテナンス:非地上系ネットワーク活用でダム管理を高度化、リアルタイムで遠隔監視
カーボンニュートラル:建機の燃費改善に超高密度ナノバブル活用、熊谷組などが検証
デジタルツイン:BIM/CIMデータを基盤に3D流体解析、ダム再開発に導入 放流をデジタルツイン化
CIM:TREND-COREが2025年12月にアップデート、足場や山留の3Dモデル作成が可能に
技術公募:湯西川ダムのUAV点検など現場ニーズ6件の技術公募開始、関東地整Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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