矢作建設工業はLuvir Consultingと協働し、2025年10月から新人事評価制度を導入した。新制度では社員の目標設定支援に生成AIを活用する。
矢作建設工業は2025年11月19日、Luvir Consultingの支援を受けて人事制度を刷新し、社員が目標設定に生成AI「目標 Chat」を活用する仕組みを確立したと発表した。AIを壁打ち役とすることで社員の自律的な思考と言語化を支援し、目標の質の担保と社員への成長機会提供、年間約1800時間に相当する工数削減などの効果を見込む。
新人事制度は2025年10月に導入。目標Chatは評価制度や等級制度の形骸化を防止し、 組織の目標達成につながる社員の目標設定をサポートする。
目標設定の際に、社員が「現在の等級」「目標の素案」「自分の期待役割」を入力すると、AIが等級として妥当なレベルかを判断し、改善の余地がある場合はブラッシュアップした場合の具体例、期待役割との整合性なども提示する。例えば、全社的な視点が求められる管理職が自部署に閉じた目標を入力した場合、等級基準に基づいて全社的な目標への修正のヒントを示す。
社員は目標Chatが提示した内容を基に、自分自身で内容を再検討する。AIと対話しながら目標をブラッシュアップすることで、 論理的思考力や抽象化/応用力などを自律的に養うことが可能だ。
さらに、目標Chatの導入により、社員自身の目標検討や評価者の確認/調整にかかる時間が大幅に短縮できる見込み。
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