スパイダープラスは、デジタル帳票「S+Report」の大型アップデートを実施し、施工管理サービス「SPIDER+」に登録済みの図面との連携を可能にした他、既存の帳票レイアウトをS+Reportへ自動反映できる機能などを追加した。
スパイダープラスは2025年11月4日、デジタル帳票サービス「S+Report」の大型アップデートを実施したと発表した。施工管理アプリ「SPIDER+」の図面情報を即時に取り込めるようにした他、iPadでの操作性を向上。さらに、帳票フォーマットの準備、設定作業といった事前準備を省力化できるようにした。
S+Reportは、従来は紙や表計算ソフトで行っていた検査や報告などの記録業務を、iPadやPC上で完結するデジタル帳票サービス。従来の帳票レイアウトをデジタル上で再現し、現場での入力作業から帳票出力までを一元管理できる。
アップデートでは、SPIDER+に登録済みの図面と帳票を連携可能とした。これにより、作成した帳票にひもづく場所を分かりやすく管理できる。
また、iPad上でのパフォーマンスが向上し、現場でのスムーズな操作を実現。帳票の作成、入力、共有、出力といった一連の作業を現場で完結できる。機器連携により測定値を自動で記録可能で、検査完了と同時に報告書が完成する。
さらに、各社/各工事で異なる既存の帳票レイアウトを自動的に反映できるようになった。
スパイダープラスでは、SPIDER+とS+Reportのライセンスを共通化し、対象プランの契約者が追加費用なしで両サービスを利用できるようにした。
S+Reportは2023年11月の提供開始以降、建設会社での現場運用を通じて改善を重ねてきた。今回の機能強化は、中期プロダクト戦略「SPIDER+ Workspace」に基づくもの。で帳票データを基盤とした現場業務の最適化と情報活用の高度化を目指す。実運用で得られたフィードバックを反映しながら、今後も継続して機能強化を図る。
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