アンドパッドは、BIM導入を包括的に支援するコンサルサービスを開始した。施工管理の知見があるアンドパッドの担当者が、資料や図面をもとにBIMモデルを受託制作するだけでなく、伴走支援で現場監督や職長が使いこなせるまでBIM活用をサポート。BIMモデルを10分の1にまで軽量化する専用ビュワーとともに、現場でのBIM定着を促す。
アンドパッドは「産業DX総合展」の構成展のうち、初開催となる「建設・建築DX EXPO 2025 夏 東京」(会期:2025年7月30日〜8月1日、東京ビッグサイト)に出展した。ブースではBIMにフォーカスした専用のクラウドビュワー「ANDPAD BIM」と、2025年7月にスタートした新しいBIMの導入支援サービス「ANDPAD BIMサービス」を訴求した。
ANDPAD BIMは「現場監督が日常業務で活用し、作業員も扱える」を掲げ、大成建設をはじめとするゼネコンで現場検証しながら、2023年7月のβ版リリース後も機能拡張を続けているBIMのビュワー。IFC形式に対応し、BIMソフトウェア無しで、iPhoneやiPadのWebブラウザからBIMモデルの閲覧ができる。簡易的な3Dモデリングも可能で、現場監督がMicrosoft PowerPointを操作するのと同じようにBIMモデルを扱える。大容量データでも、ANDPAD BIMに登録すると自動で10分の1程度に軽量化されるため、ストレスなく3Dモデルをスムーズに動かせる。
関係者間との共有では、施工前であれば施工中や施工後のイメージを3Dモデルで、さまざまな角度から検討することで早期の合意形成につながる。任意の箇所や角度、断面などを「ビュー」の機能で設定して、見せたい形のままのURLリンクを送れるため、納まりや施工ステップの確認で役立つ。3Dモデル内にペンで印も付けられるので、齟齬が起きず的確に指摘事項を伝えられる。
他のBIMビュワーから乗り換えたユーザーは、以前のビュワーでは閲覧しかできず、BIMモデルを印刷した紙に書き込んで指示していた。ANDPAD BIMの導入で普段使いのチャットからダイレクトに、任意視点のURLを投稿することで、情報共有が促進し、これまで作っただけで埃をかぶっていたBIMモデルの有効活用にもつながったという。
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