AI記憶定着支援アプリを人材育成に活用、東急建設が若手社員で検証人材育成

東急建設は、AIを活用した記憶定着支援プラットフォーム「Monoxer」を開発/提供するモノグサへ出資した。若手社員の知識定着や技術/品質レベルの向上を目的に、Monoxerを利用した学習の検証を行う。

» 2025年10月28日 18時00分 公開
[BUILT]

 東急建設株は2025年10月28日、AIを活用した記憶定着支援プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供するモノグサへの出資を発表した。協業の一環として、Monoxerを利用した学習の検証を実施する。

 検証では、東急建設の社内マニュアルを基に作成した問題をMonoxer上で若手社員が学習し、知識の効率的な定着を図る。あわせて習熟度の可視化機能で得られるデータを活用し、東急建設の技術/品質レベルの向上を目指す。

効果的な教育システムを確立し、建設業の人材育成に寄与

 東急建設は建設事業の変革と新規事業の創出を目的に、投資ファンド「TOKYU-CNST GB Innovation Fund」(運営:グローバル・ブレイン)を通じ、スタートアップへ出資している。

 モノグサは2016年に設立。AIが学習者の習熟度や忘却傾向を分析し、出題内容や反復頻度を最適化する記憶定着支援プラットフォームMonoxerの開発と提供を行っている。Monoxerは教育機関や自治体に加え、企業における人材育成やタレントマネジメント領域でも導入が広がっている。

 建設業界では今後、多数の熟練技術者の引退が見込まれており、知識やノウハウの伝承、若手社員の育成が喫緊の課題となっている。東急建設はモノグサへの出資を通じて効果的な教育システムを確立し、課題解決につなげる考えだ。

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