大成建設は、トンネル坑内からシールドトンネル外周地盤を調査し、結果を即時に可視化できる新技術「T-iGeoViewer」を開発したと。
大成建設は2025年10月15日、シールドトンネルの外周地盤を坑内から安全かつ迅速に調査し、結果をリアルタイムで可視化する技術「T-iGeoViewer」を開発したと発表した。
T-iGeoViewerは、シールドトンネルのセグメントに設けられたグラウトホールを利用し、トンネル坑内から外周地盤の性状を調査する技術。小型化した計測装置を使用するため地表面に調査用地の確保が不要で、調査準備期間の短縮や作業負荷の軽減、コスト抑制を実現しながら、調査箇所の詳細な地盤情報を効率的に取得できる。
独自の止水機構を備え、地下水圧を制御しながらトンネル内への水の流入を防止。地下水位以下の環境でも安全かつ精確に調査を実施でき、供用中のシールドトンネルの修繕や補強工事に適用可能だ。
土質試料は二重管サンプラーで採取。電気式コーン貫入試験を実施し、支持力や間隙水圧などの地盤情報を連続測定する。土層構成や地盤物性を即時に把握し、調査結果をリアルタイムで可視化する。測定結果は水漏れや構造物の損傷などの異常時の原因究明や、適切な対策工の検討に活用していく。
大成建設は今後、T-iGeoViewerによる調査を通じて、シールドトンネルの修繕/補強工事などの適切な維持管理を推進していく。
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