地域建設業のCO2排出、自治体のグリーン電力証書で相殺カーボンニュートラル

八千代エンジニヤリングは、兵庫県豊岡市にある北但行政事務組合の一般廃棄物処理施設「クリーンパーク北但」が創出する環境価値を活用し、兵庫県香美町に本社を置く地域建設業「中村建設」の電力由来CO2排出量を、グリーン電力証書でオフセットする。

» 2025年09月19日 19時00分 公開
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 八千代エンジニヤリングは2025年9月19日、兵庫県豊岡市にある北但行政事務組合の一般廃棄物処理施設「クリーンパーク北但」が創出する環境価値を活用し、兵庫県香美町に本社を置く地域建設業「中村建設」の電力由来CO2排出量を、グリーン電力証書でオフセットすると発表した。

 自治体の廃棄物処理施設であるクリーンパーク北但が生み出した再生可能エネルギーを地域建設会社が活用する取り組み。八千代エンジニヤリングがグリーン電力証書を発行し、中村建設が本社と建設現場で使用する電力のCO2排出量を相殺する。

 契約期間は5年間。年間消費電力量6万キロワット時、合計30万キロワット時の電力が対象となる。証書は第三者機関の日本品質保証機構の認証を得て発行している。

取り組みのイメージ 出典:八千代エンジニヤリング プレスリリース

 中村建設が支払った費用は北但行政事務組合に還元され、地域課題の解決などに活用。グリーン電力の地産地消と地域経済循環につながる。クリーンパーク北但では、市民から回収した廃棄物をバイオマス燃料として有効活用しており、取り組みを通じて廃棄物に「経済的価値」が付加される。

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