大和ハウス工業は、神奈川県相模原市の「さがみロボット産業特区」内に、レンタルラボを併設する複合型物流施設「DPL相模原II」を建設する。竣工は2027年9月27日を予定している。
大和ハウス工業は2025年9月16日に、神奈川県相模原市で複合型物流施設「DPL相模原II」を着工する。新施設は神奈川県が推進する「さがみロボット産業特区」に位置し、モノの保管や配送拠点としての物流機能に加え、インキュベーション機能を持つレンタルラボを併設する。竣工は2027年9月27日を予定している。
DPL相模原IIはS造+SRC造の地上5階建て、1〜4階は物流施設、5階にはレンタルラボを設置した。入居テナント数は、物流施設が1区画約5000平方メートルからの最大7テナント、レンタルラボが1区画約200平方メートルからの最大26テナント。延べ床面積は7万7730.81平方メートル。設計・施工は大和ハウス工業が手掛ける。
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「相模原インターチェンジ」「相模原愛川インターチェンジ」から約5キロに位置し、関東広域や中部圏への配送拠点としての利用が見込まれる。
物流施設は低床式トラックバースを採用し、床荷重は最大2.0トン/平方メートルまで対応。上り/下り専用のらせん状ダブルランプウェイにより1〜4階までの各フロアへアクセスでき、安全で効率的な入出庫を実現する。1階にはテナント企業の従業員が自由に利用できる約160席のラウンジ、構内のトラック待機所近くにはドライバー向けの休憩室を設けるなど、労働環境にも配慮している。
施設の5階には、起業家やスタートアップ、ベンチャー企業の成長を支援するレンタルラボを設置。さがみはら産業創造センター(SIC)との協業を予定しており、SIC既存施設(3施設4棟)の入居企業との交流や連携も見込んでいる。レンタルラボ利用者専用のラウンジ(約180席)や貸し会議室に加え、施設で開発した技術やソリューションを実際に試行できる実証実験スペースも確保。物流施設のテナント企業とレンタルラボ利用企業との相互連携を促し、物流分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進につなげる計画だ。
屋上には太陽光発電システム(1428kW)を搭載し、オンサイトPPA方式で運用。発電した電力を蓄電できる非常用蓄電池も設置する。省エネ性能を最大限高めながらエネルギー消費量の削減を図り、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の最高ランク6つ星取得とNearly ZEB以上の基準達成を目指す。
JR相模線「南橋本」駅から徒歩約15分で、周辺には住宅地が広がる職住近接の立地だ。約700人の雇用を想定し、普通乗用車駐車場212台分、自動二輪車駐車場20台分、駐輪場183台分を確保している。
ロジスティクス:次世代基幹物流施設への導入見据え、自動運転トラックで物流施設の建物内走行実証 三菱地所とT2
ロジスティクス:横浜に延べ70万m2、高速道路直結/自動運転対応型の大規模物流施設開発へ
ロジスティクス:福岡県北九州市小倉南区で3.2m2物流施設を開発、JR九州
ロジスティクス:住友林業子会社、住宅資材の配送効率化サービスを関西に拡大 配送便約6割、配送コスト約1割減
ロジスティクス:神奈川県綾瀬市に延べ11.7m2の物流施設、綾瀬市と災害時使用の協定締結
ロジスティクス:名古屋に延べ2.3万m2の物流施設完成、大林組が開発 コーポレートPPAで再エネ活用
ロジスティクス:半導体物流の需要が高い熊本県菊池市で、延べ1.8万m2物流施設が着工 松尾組JVが施工Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10