野村不動産と竹中工務店が、福岡県福岡市中央区天神2丁目で建て替えを計画している21階建てオフィスビルが2025年12月に着工する。福岡市の都市緑化方針に合わせた計画としたことで、「グリーンボーナス」の第1号認定を受けた。
野村不動産と竹中工務店が計画中の「(仮称)福岡天神センタービル建て替え計画」が、2025年12月に着工する。敷地内の広場空間や壁面、テラスを緑化する計画としたことで、福岡市から「グリーンボーナス」制度の第一号認定を受けたと2025年7月28日に公表した。
計画地は福岡市営地下鉄「天神」駅から徒歩1分の福岡県福岡市中央区天神2丁目198番1外で、敷地面積は4863.19平方メートル。
建て替える福岡天神センタービルは、S/SRC/RC造を併用し、地下3階/地上21階建て(高さ105.97メートル)で、延べ床面積は約6万9000平方メートルとなる見通し。建物構成は地下3階に駐車場、低層階の地下2階〜地上2階に商業テナントやオフィスラウンジ、会議室。3〜20階を賃貸オフィスとし、21階とペントハウス階は屋上テラスと設備置き場となる。
工期は2023年9月に始まった解体工事に続き、2025年12月に着工、2028年度の竣工を予定している。
グリーンボーナスは、福岡市が進める民有地での”見せる”緑づくりを後押しする「グリーンビル促進事業」のうち、都心中心部で緑化や環境に配慮したビル計画に対して容積率緩和のインセンティブを付与する制度。
計画では、福岡市の推進する街づくり方針に準じ、市民や企業と共働し、新たに樹木を植え、民有地の緑化誘導を図る「都心の森1万本プロジェクト」、アートの力で都市の成長と生活の質向上の好循環を創り出す「Fukuoka Art Next」といった取り組みも実施する。
具体的には、敷地内の緑化以外に、明治通り側でセットバックによるゆとりある歩行者道路を敷設。昭和通り側と明治通り側で地域に開かれた地上/地下広場に加え、南北方向の通路も整備する。また、Fukuoka Art Nextにパブリックアートの設置の他、災害時の帰宅困難者の受入にも対応する。
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