リバスタとアスエネは建設業の脱炭素経営支援強化を目的に業務提携契約を締結した。両社のクラウドサービスのデータ連携により、建設現場から会社全体のCO2排出量を、ワンストップで可視化できる仕組みを構築する。
リバスタは2025年7月24日、建設業界の脱炭素経営支援強化を目的に、アスエネと業務提携契約を締結したと発表した。リバスタが提供するCO2排出量算出クラウドサービス「TansoMiru(タンソミル)」で収集したデータを、アスエネが展開する「ASUENE(アスエネ)」と連携できるようにする。
リバスタは2022年12月から、大成建設と共同で、建設現場で発生するCO2排出量計測管理サービスの開発を開始。2024年4月にはTansoMiruの提供を開始した。現在は「TansoMiru 管理」「TansoMiru 産廃」「TansoMiru 電力」の3サービスを展開している。
TansoMiru 産廃/TansoMiru 電力では、産業廃棄物の収集運搬や処理時、電力使用に伴うCO2排出量を自動で算定する。両サービスをTansoMiru 管理と連携することで、建設現場や支店、会社単位のCO2排出量を一元管理できる。現場や支店単位でのCO2排出量を効率的に把握可能になり、業務負担軽減に役立てられる。
また、ASUENEは、幅広い業界の企業を対象に、スコープ1から3までのサプライチェーン全体のCO2排出量可視化/削減/報告クラウドサービスと、コンサルティングをワンストップで提供する。
今回のデータ連携により、TansoMiru 管理のデータをASUENEで統合し、分析できる状態を構築。企業に対してCO2排出量削減などに向けた共同提案を行う。
また、会社全体でのCO2排出量削減や国際イニシアチブ認定取得、ESG経営などに関するコンサルティングの要望があった場合、アスエネが主導でサービスを提供する。
導入企業は建設現場レベルから、関連会社、海外拠点を含めたグループ全体のCO2排出量の一元管理に加え、ダッシュボード分析を通じて実態をより精緻に把握できるようになる。
両サービスの連携に向けた機能開発を進めており、2025年秋頃を目途に提供を開始する予定だ。リバスタではアスエネ支援を受けながら、建設現場の脱炭素コンサルティングサービスの開発、提供を推進する。
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