「業務スーパー」を運営する神戸物産は、150億円を投じ、千葉県船橋市に4階建て約1万9000平方メートル規模の自社物流センターを建設する。2026年10月に着工し、2028年8月の竣工を計画している。
神戸物産は2025年6月20日開催の取締役会で、千葉県船橋市に自社物流センターの建設を決めた。2026年10月に着工し、2028年8月の完成、2029年1月からの稼働を目指す。
建物規模はS造4階建て、約1万9000平方メートルとなる見通しで、冷凍、冷蔵、冷所の温度帯に対応する。投資額は約150億円。
神戸物産は、国内に食品加工工場を27拠点所有し、スーパーマーケットチェーンの業務スーパーを筆頭に大型ビュッフェレストラン、焼き肉店など、「食」に関わる事業を自社製造から販売までの“製販一体”の体制で展開している。近年は業績拡大に伴い、在庫保有能力や入出荷能力増強の必要性が高まっており、商品の保管や入出庫作業で外部の営業倉庫に大半を委託していた。
今回の新センター新設で、現有の物流拠点と併せて関東の物流を最適化し、より一層の物流の効率化と能力拡大を図る。
また、倉庫費用の低減や輸送効率の改善などにより、物流コストを年間約15億円の削減を見込む。大幅なコスト削減で価格競争力を高め、顧客満足度の向上を実現し、事業拡大につなげる。
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