積水化学工業 住宅カンパニーは、入居/退去連絡や修繕の承認、収支状況確認などをデジタル化する賃貸オーナー向けアプリの運用を開始した。
積水化学工業 住宅カンパニーは2025年3月14日から、オーナー向けの賃貸管理ツール「セキスイハイム 賃貸オーナーアプリ」の運用を開始した。入居/退去連絡や修繕の承認、収支状況確認などがスマートフォンやPCから管理できる。
近年、賃貸住宅市場ではデジタル化の進展により、管理業務の効率化やデータ活用ニーズが高まっている。今回運用を開始したアプリは、GMO ReTechの賃貸管理会社向けプラットフォーム「GMO賃貸DX オーナーアプリ」を基に、積水化学工業が独自の追加開発を行ったもの。
従来は電話や郵送で行っていた入居者募集条件の確認や工事の承認がアプリ内のボタン操作で完結する。チャット機能も搭載し、賃貸管理担当者へメッセージや写真、動画を使った連絡が手軽に行えるようになった。
各種明細書や工事見積書、報告書などの書類もアプリ内で一元管理でき、分類別に自動整理する機能も備えている。物件収支状況はグラフで表示し、経営状況が視覚的に把握可能(表示開始は2025年4月下旬開始予定)。さらに、グループ会社主催の相続セミナーや確定申告相談会の案内など、賃貸経営に役立つ情報も提供する。
サービス対象は、セキスイハイム不動産の管轄エリア(東名阪)で同社と特定賃貸借契約または管理委託契約を締結している賃貸オーナー。アカウントは家族と共有可能で、事業承継にも対応する。iOS/Androidを搭載するスマートフォンの他、PCでもWeb版が利用できる。今後は対象エリアを拡大する計画だ。
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