リノべると積水化学工業 住宅カンパニーは、2024年度から新築住宅を対象に努力義務化された「建築物の省エネ性能表示制度」に基づく表示を、新築だけでなく既存住宅にも対象を広げる。両社が協業する全てのZEH水準リノベーション案件で「省エネ性能ラベル」を発行すると発表した。
リノべると積水化学工業 住宅カンパニーは2024年4月19日、両社が協業する全てのZEH水準リノベーション案件で「省エネ性能ラベル」を発行すると発表した。2024年度から新築住宅を対象に努力義務化された「建築物の省エネ性能表示制度」に基づき、新築住宅だけでなく、既存住宅の販売でも表示していく。
省エネ性能ラベルを表示することで、消費者は「エネルギー消費性能」「断熱性能」「目安光熱費」を一目で把握できるようになる。ラベルは不動産ポータルサイト「SUUMO」「LIFULL HOME’S」「アットホーム」に掲載する他、物件内でもパネルなどで掲示し、購入希望者の内覧時には評価書を提示して説明を行う。
省エネ性能ラベルの発行/表示1号案件は、東京都荒川区のリノベーション済みマンション「東急ドエル・アルス千住」の1室で、2024年4月に販売を開始した。物件のエネルギー性能は、2025年度から新築住宅で義務化される省エネ基準より22%削減(BEI値0.78)、断熱性能はUA値0.51、目安光熱費は約16.8万円/年と算出。これらの省エネ効果により、BELS認証「ZEH Oriented」を取得した。
リノベーションにあたっては、積水化学工業のリノベーションプラン「マルリノ」を活用し、リノベるの買い取り再販事業を通じて、「リノベる。U」として販売した。
今後は、両社が協業してZEH水準リノベーションを実施する買い取り再販区分マンションに加え、一棟分譲マンションや一棟賃貸レジデンス、個人向けリノベーションなども対象とする。
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