宮城県仙台市で、東京建物「T-LOGI」シリーズ東北初進出となるマルチテナント型物流施設が着工した。屋上に太陽光パネルを設置し、発電した電力は商用電力と併せて自家消費する。仙台港や仙台市内に近接し、首都圏配送の中継拠点としても機能する。
東京建物は2025年3月6日、「T-LOGI」シリーズの東北エリア初進出となるマルチテナント型物流施設「(仮称)T-LOGI仙台」が着工したと発表した。竣工は2026年6月を予定している。
仙台市内の大規模物流施設としては数少ない4層スロープ型の物流施設で、倉庫床の最小区画面積は約1700坪。テナント企業の効率的な縦搬送のため、各分割区画に荷物用エレベーター、垂直用搬送機を1台ずつ(施設全体で各6台)設置している。トイレは男女用をそれぞれ各階と3〜4階の倉庫内に設け、2階にはテナントワーカー用のラウンジを整備するなど、入居企業に快適な就業環境を提供する。
環境配慮の取り組みでは他の「T-LOGI」 シリーズと同様、屋上に太陽光パネルを設置し、発電した電力を商用電力と併せて施設内で自家消費する。施設で使い切れなかった余剰電力は、東京建物が仙台市内に所有するオフィスビルに送電して活用。これらの取り組みにより、環境認証「BELS」最高ランクの『ZEB』を取得する予定だ。
(仮称)T-LOGI仙台は仙台東部道路と三陸道「仙台港北」ICから約2.6キロに位置し、東北道や常磐道などを経由することで東北地方や首都圏への長距離配送拠点として機能する。
敷地面積は約1万8400平方メートル、延床面積は約4万2300平方メートル、バース数は33台を整備。設計/施工は安藤ハザマが手掛ける。
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