NTT東日本、Octa Robotics、東芝エレベータは、既設エレベーターとの連携により、サービスロボットの自律的なフロア移動を実現するソリューションの実証実験を開始した。
NTT東日本、Octa Robotics、東芝エレベータの3社は2025年1月20日、東京都調布市にあるNTT東日本の実証フィールド「NTTe-City Labo」で、サービスロボットの自律的なフロア移動を実現するソリューションの実証実験を開始すると発表した。
実証実験は2025年1月21日〜3月31日にかけて実施。NTTe-City Labo5号館で、ロボットと東芝エレベータ製の既設エレベーターを連携する実証システムを構築し、今後のソリューション開発に向けた機能や運用面のノウハウ蓄積、課題の把握に取り組む。
ロボットのエレベーターを利用したフロア移動には、多くの既設エレベーターが外部システムとの連携機能を備えていないこと、多様なメーカーのロボット/建物設備/ネットワークを含めたトータルでのシステム設計が必要なことなどが課題となっている。
実証システム構築に当たっては、東芝エレベータの外部システム用インタフェース装置を既設エレベーター制御盤に設置。Octa Roboticsが提供するロボット/建物設備間連携に特化したマルチベンダー型のインタフェースサービス「LCI」に接続し、エレベーターの遠隔呼び出しを可能にする仕組みを構築した。さらに、NTT東日本のサービスロボット管理システムと連携することで、各種ロボットやエレベーターの統合管理を実現する。
実証では、エレベーターの乗り場や乗りかごで人とロボットが空間を共有する際に発生するさまざまなユースケースの抽出や動作確認を行い課題を把握する他、無線ネットワーク環境(ローカル5G/Wi-Fiなどを運用中)の評価を行う。また、サービスロボット管理システムの機能/運用面の課題把握のため、ロボットがエレベーター前へ移動してから乗り込み、指定フロアへ移動し、エレベーターから出て目的地へ向かう一連の動作についても課題を特定する。これらの検証結果を踏まえ、サービスロボット管理システムの機能改善内容の検討と実装を進める。
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