三菱電機は、来場者を取引先に絞った展示会「三菱電機暮らしと設備の総合展(プライベート展示会)」を開催した。会場では、ビル統合ソリューション「BuilUnity」やビルIoTプラットフォームの「Ville-feuille」など、スマートビル化につながるIoT製品群を披露した。
コロナ禍で働き方改革が進み、ワークプレースの在り方が多様化したことで、ここ数年のオフィスにはビル設備の効果的な制御で、オフィスワーカーが穏やかに過ごし、業務効率化にもつながる働く環境の整備に需要が高まっている。三菱電機は2023年8月22日、既存取引先に対してそのようなテーマに合致した製品を含む設備機器やサービスをPRする展示会「三菱電機 暮らしと設備の総合展(プライベート展示会)」を開催した。
会場では、空調と照明を連携させる制御システム「BuilUnity(ビルユニティー)」や「快適空間エレベーター」、サービスロボットの移動支援ソリューション「Ville-feuille(ヴィルフィーユ)」といったオフィスビルの快適性をもたらすIoT製品群を紹介した。
照明と空調は、オフィスビルの省エネを検討する上で重要な設備。照明と空調は稼働時間が長く、対象のエリアも広いのでエネルギーの使用量に大きな影響を及ぼす。照明と空調が最適に制御できれば、ビルで使うエネルギー量は確実に減らせる。
BuilUnityは、三菱電機のビルシステム事業と三菱電機ビルテクノサービスが経営統合し、2022年4月1日に発足した「三菱電機ビルソリューションズ」が提供する専用コントローラーを介して照明や空調を統合管理するクラウドサービスだ。照明や空調の他にも、入退室管理システムや防犯用途などに使われる映像監視システムとも連携し、ビル内の設備を一括管理することで、安全性や快適性を確保しながら省エネを実現する。
BuilUnityは、画像センサーでオフィス内のどこに何人いるかを把握。照明や空調をコントロールして、人がいない場所の照明を消し、必要最低限の空調に抑える。こうしたゾーンごとの空調と照明の制御で、消費エネルギーの削減がもたらされる。
もちろん、リモコンで照明のON/OFFや空調の調整はできるが、その操作は働く人のストレスになってしまう。BuilUnityは、働く人に負担をかけず、最適な省エネが実現する。
今展では、センサーによる照明ON/OFFの様子とエアコンの室内機ユニットなどを展示。BuilUnityによって青空照明「misola(みそら)」の色や明るさを変化させ、リラックス空間を演出するデモも行った。
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