オルツは、大規模言語モデルを用いた音声対話システム「altTalk」を発表した。音声対話での応答速度が0.53秒に達し、高度な会話AIを自社システムに簡単に導入できる組み込み型のAI会話エンジンプラットフォームとなっている。
オルツは2024年11月14日、LLM(大規模言語モデル)を用いた音声対話システム「altTalk(オルツトーク)」を発表した。2024年11月末から法人向けにサービス展開している。
2014年11月設立のオルツはAIクローンで人の非生産的労働からの解放を目指し、「P.A.I.(パーソナル人工知能)」の開発を目指している。現在はさまざまなビジネス上の課題を切り口に、多様な用途に合わせたソリューションとして「altBRAIN」「AIコールセンター」「CLONEdev」などを提供している。
altTalkは大規模言語モデル、感情認識、感情表現判定、RAG(検索拡張生成)、会話展開予測、発話音声認識などのAI技術を組み合わせて構築。その特徴は、通常の人間の会話時の反射速度を上回る0.53秒(実験での平均値)の音声対話にある。人間と同じスピードの自然な会話が可能で、人間の喜びや怒り、悲しみ、恐れ、驚き、嫌悪といった感情を96.3%(同社実験による)の精度で理解すると同時にaltTalk自身の感情も表現する。
Webシステムやモバイルアプリ、電話などさまざまな媒体での提供が可能で、不動産業界での顧客反応を見ながらの物件紹介や24時間体制の入居者対応、金融業界でのコールセンターや資産運用相談、小売業界での店舗接客や多言語対応、医療業界での問診や服薬管理などでの用途が見込まれる。
オルツは新たなプラットフォームのaltTalkを通じ、音声AIに対する「反応が遅い」「不自然な会話をする」といったネガティブなイメージを払拭して、企業や組織の業務効率化と新たなサービスの創出を支援していくとしている。
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