フォトラクションは、リソース管理クラウド「Photoruction Site」の提供を開始した。労務安全書類や施工計画書など、施工前に必要な書類の作成や管理、協力会社との調整の手間を削減する。
フォトラクションは2024年11月13日、リソース管理クラウド「Photoruction Site(フォトラクションサイト)」の提供開始を発表した。リリースにあわせて従来提供しているサービスの名称を「Photoruction」から「Photoruction Build(フォトラクションビルド)」に変更。今後はPhotoruction BuildとPhotoruction Siteを合わせ、建設生産支援クラウドPhotoructionとして提供する。
Photoruction Siteは、労務安全書類や施工計画書など、施工前に必要な書類の作成や管理、協力会社との調整の手間の削減を目的に開発した。「プロジェクト管理」「書類作成」「協力会社管理/連携」「施工体制」「労務安全」などの機能を持つ。
書類作成機能は、電子化した書類を直接見られる書類ビューと、データ入力フォームを同時に確認できる独自機能「Databased Document View(DLD)」を搭載。会社やプロジェクトに関するデータベースからの自動入力機能や入力データのチェック機能なども備え書類作成を効率化する。
プロジェクト管理機能では、工事現場ごとに関連するデータを管理できる。特定ユーザーへの閲覧権限の付与や、プロジェクトごとの管理者設定など、建設業の実務に即した運用を可能とする。施工体制機能では、建設プロジェクトごとに協力会社をツリー状に表示する機能を備え、施工体系図が簡単に作成できる。
協力会社管理/連携機能では、URLを共有することで、データのやりとりや協力会社への書類作成依頼が行える。協力会社のユーザーは、Photoruction Siteのアカウント登録や契約をしなくても利用が可能だ。この他、労務安全書類(グリーンファイル)を作成/一元管理する機能や、会社やプロジェクトに関する情報を構造化されたデータベースとして管理する機能などを備える。
今後は、データベースと連動させた施工計画書の作成/管理機能を提供予定だ。日本建設業連合会が提供しているフォーマットを参考に、70の工種に対応する他、標準以外のフォーマットにも順次対応していく。また、BPOメニューを利用できる改修を進める。なお、Photoruction Buildですでに提供している「施工計画書の作成支援」のメニューについてはPhotoruction SiteのBPO機能リリース後も継続して利用できる予定だ。
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