福井コンピュータスマートは、建設業に特化したマーケットプレースの立ち上げを計画している。顧客ニーズとパートナー企業をつなぐことで、建設業に参入するスタートアップやベンチャー企業に新たなビジネス機会を提供するとともに、顧客の利便性向上を図る。
福井コンピュータグループでカスタマーサポート業務などを担う福井コンピュータスマートは2024年5月10日、建設業に特化したマーケットプレース(名称未定)を2024年冬にオープンすると発表した。本格的な開始に先立ち現在はプレサイトを展開している。
新マーケットプレースは、調査や設計、施工、維持管理、情報共有といった建設業全般のライフサイクルに関して、必要な製品やサービスを素早く見つけて購入できる。
福井コンピュータスマートは、マーケットプレイスを用いたアプリケーションの提供をベースに、サポートチームによる支援や、データセンターにおけるログ解析を活用する運用スキームにより、顧客業務の自動化や最適化を図る。これにより、建設業の多様な課題に対応し、持続的なビジネス成長につなげる。
福井コンピュータスマートは今後、同プラットフォームの運営を通じて、顧客とパートナー企業をつなぎ、顧客の利便性とパートナー企業の成長を支援していく。
なお、現在のパートナー企業は、情報共有を主とした住宅プラットフォームサービスを共同開発中のフォトラクション、動画/AR 手順書システム「Dive」のエピソテック、国産クラウド型ドローン測量システム「KUMIKI」のスカイマティクス、現場リモートツール「SynQ Remote」のクアンド、現場デジタル化ツール「現場 Plus」のダイテックの5社で、今後も連携拡大を予定している。
マーケットプレース展開に先立ち、福井コンピュータスマートは2024年4月、プレサイト「FUKUICOMPUTER×スタートアップ企業協業プロジェクト」の運営を開始。建設現場で働く課題に対して、さまざまなソリューションを紹介している。
福井コンピュータグループはこれまで、 調査/設計分野の企業に対し、CADを中心とした業務支援ツールを提供してきた。今後は、施工や維持管理、情報共有分野での展開に注力する。
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