シャープは、デベロッパー向けにスマートホームソリューションを開発した。第一弾として、大阪市内で2025年8月に竣工する野村不動産の分譲マンション「プラウド阿倍野西田辺」全住戸に標準導入する。
シャープは2024年9月12日、不動産デベロッパー向けのスマートホームソリューションを開発したと発表した。シャープのスマートホームアプリ「COCORO HOME」と、新たに開発した「スマートホームゲートウェイ」を活用したサービスで、宅内設備や家電製品などのIoT機器を連携させることで、宅内全体の機器連動や一括での省電力制御が可能になる。
第一弾として、大阪市内で2025年8月に竣工する野村不動産の分譲マンション「プラウド阿倍野西田辺」(2025年8月上旬竣工予定)の全住戸に標準導入する。
スマートホームソリューションは、スマートホームゲートウェイを通じて、インターフォンや電気錠、家電製品などさまざまなメーカーの「ECHONET Lite」対応IoT機器を連携させ、COCORO HOMEを介して操作する。導入に際して特別な工事は不要だ。
今回導入が決まったプラウド阿倍野西田辺では、シャープ製品だけでなく、アイホンの宅内インターフォンやシブタニの電気錠など他社製品とも連携。電気錠の開閉と連動した住宅設備の制御や見守りサービス、快適性と節電を両立するエアコンとの連携制御、家電の遠隔制御、予約運転設定/変更など、さまざまなサービスを提供する予定だ。さらに、電力会社の節電要請に対応できるマルチベンダー型エアコン制御により、快適な省エネ運転を実現する。
引き渡し時から利用可能な機能は、電気錠の状態確認や遠隔施錠、給湯器の遠隔制御(湯はり)、インターフォンの来客通知、警報通知。引き渡し後は、居住者が購入したIoT照明機器や、ECHONET Lite対応のIoT家電などと連携可能で、外出時の電気錠操作に連動したエアコンや照明の操作など、多様な機能を利用できる。
プラウド阿倍野西田辺は、地上15階建てで、全74戸。施工は西武建設で、入居開始は2025年9月下旬を見込んでいる。
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