DXYZの顔認証プラットフォームと三菱地所の総合スマートホームサービスが、エイペストが開発する都市型レジデンス「Fullea」シリーズに標準採用される。両サービスは2024年4月からパッケージ化し、共同で販売している。
DXYZ(ディグシーズ)は2024年8月28日、自社開発の顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」と、三菱地所の総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」が、エイペストの開発する都市型レジデンスシリーズ「Fullea(フレア)」に標準採用されると発表した。
FreeiDは、エントランス、集合郵便受け、ごみ置き場などの共用部に加え、各戸玄関に導入。帰宅時に鍵を取り出す必要がなく、顔をかざすだけで通過や解錠ができる。顔認証をエッジ認証しているためネットワーク不良でも影響を受けず利用可能だ。
また、HOMETACTでは、住戸内に標準装備するスマートスイッチや給湯リモコン、エアコンなどの機器をまとめて制御できる。各戸玄関には、HOMETACTから一時入室に有効なパスワードが発行できる大崎電気工業のスマートロック「OPELO(オペロ)」も導入。OPELOは電池駆動で、停電時の締め出しリスクを抑制する。
FreeiDは、スマートフォンアプリから事前に顔を登録をすると、顔をかざすだけで玄関などの解錠などが可能になるサービスだ。HOMETACTは、専用アプリやスマートスピーカーを使ってスマートロックやエアコン、照明といった複数メーカーの幅広いIoT機器をまとめて操作、管理できる。2024年4月からは両サービスをパッケージ化し、共同販売を開始している。
エイペストはFulleaシリーズの付加価値創出、入居者満足度や継続入居意向の向上、運用/管理の最適化を検討するなかで、HOMETACTとFreeiDが共同で推進する取り組みが有用と判断し、標準採用を決定した。
Fulleaは、居住ニーズが高い都心エリアを中心に開発しているブランドで、便利で快適な暮らしを提供するため、これまでもスマートホーム機器を標準採用している。
FreeiDとHOMETACTは、「Fullea世田谷III」「(仮称)Fullea新宿御苑」「(仮称)Fullea新宿下落合」「(仮称)Fullea白金台」「(仮称)Fullea芝」「(仮称)Fullea上落合」「(仮称)Fullea両国」「(仮称)Fullea新宿河田」の8物件で導入する計画だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.