三菱地所は都内に、自社開発スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」の常設型体験施設「playground(プレイグラウンド)大手町」をオープンした。
三菱地所は2023年12月8日、自社開発スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」の常設型体験施設「playground(プレイグラウンド)大手町」を、大手町ビルヂング(東京都千代田区)内にオープンした。同施設はパートナー企業も利用可能なショールームで、販売店によるサービスの説明から採用検討企業のデバイス選定まで、ワンストップで行える。
HOMETACTは、専用アプリやスマートスピーカーを利用して、照明やエアコン、テレビ、カーテン、ロボット掃除機などの、複数のメーカーの幅広いIoT機器を一元的に管理できるサービスだ。スマートロックの解除やエアコンの温度設定の変更といったデバイス単品の操作に加え、指定したタイミングで複数の機器を同時に操作する機能「シーン」も搭載する。
2023年12月7日に開催された報道関係者向け内覧会では、シーン機能のデモンストレーションが行われた。担当者がスマートスピーカーに「おはよう」と呼びかけると、カーテンが開いて照明が一斉に点灯し、エアコンが起動、スピーカーから音楽が流れ出すという一連の動作を実演した。
シーンが起動するタイミングは、アプリや音声による指示だけではなく、特定の時間や場所(位置情報)などでも設定可能だ。例えば、最寄り駅に到着すると自動的にエアコンが起動して給湯器から浴槽にお湯をはるといった設定にすれば、自宅に到着するころには快適な室温で、すぐに入浴できる状態を作り出せる。三菱地所 住宅業務企画部 新事業・DX ユニット 統括の橘嘉宏氏は「こうした家が勝手に動き出すという生活体験が、スマートホームの提供する価値だ」と解説した。
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