三井住友建設は、省エネレベルを短期間で判定できる簡易評価システム「ZEViewer」を開発した。ZEB仕様決定にかかる作業時間を従来の6分の1程度に短縮する。
三井住友建設は2024年8月21日、一般建築物のZEB取得ニーズの高まりを背景に、省エネレベル(BEI)を短期間で判定できる簡易評価システム「ZEViewer(ゼビューア)」を開発したと発表した。
省エネ計算を行う際に詳細な設計図面や設備機器のデータベースが不要で、ZEB仕様決定にかかる作業時間を従来の6分の1程度に短縮する。また、従来の算出結果と比較して誤差は2%以下になることを確認している。
従来のZEB提案では、建築物の一次エネルギー消費量の計算の際に、計算対象となる詳細な図面を作成し、設備機器を選定してから省エネ計算を行う。このため、検討に多くの時間を要していた。
建築物の一次エネルギー消費量はおおむね「室用途」と「その室に設置する設備機器の仕様」によって決定する。ZEViewerは、設備機器の出力を建築物の単位面積当たりの値に置き換えることで省エネ計算を簡略化した。
ZEViewerの活用により、空調、換気、照明、給湯、昇降機などの最適な組み合わせによる高効率設備を選定し、効果的に省エネを実現する。さらに太陽光発電などの創エネにより、年間エネルギー収支ゼロを目標としたZEB取得ニーズに応える。
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