大林組は、中規模ビルのZEB達成の可能性を、容易に判断できるシステムを開発した。
大林組は2024年7月2日、延床面積8000平方メートル以下の中規模ビルを対象に、ZEB達成の可能性を容易に判断できるシステム「ZEB conductor(ゼブコンダクター)」を開発したと発表した。
ZEB conductorでは、建築の基本計画段階で各種省エネ手法の組合せを任意に選択し、建物全体をシミュレーションできるソフト「エコナビ」で算出されたデータを使う。エコナビの情報をもとに、ZEB conductorが、建築物省エネ法で規定された「標準入力法」による計算に必要な入力シートを自動で生成する。実際のZEB申請に基づいた仕組みで、ZEB達成の可能性を正確に評価できる。
システムの基盤部分となるエコナビは、約100種類の省エネ手法との組み合わせが可能だ。基準階平面図と立面図程度の初期情報から設備機器の容量を割り出す他、各手法のコスト算出もできる。
大林組では、まずは中規模ビルを対象にサービスを開始するが、今後は適用範囲を拡大する予定だ。
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