建設業向けARアプリ「快測AR」をKENTEMが開発xR

KENTEMは、建設業向けARアプリ「快測AR」を開発した。タブレット端末内で現実世界と施工物のCIMモデルを融合することで、工事関係者が完成形を容易にイメージできる。

» 2024年06月05日 15時00分 公開
[BUILT]

 KENTEM(建設システム)は2024年6月25日に、建設業向けAR(拡張現実)アプリ「快測AR」をリリースする。タブレット端末内で現実世界と施工物のCIMモデルを融合することで、工事関係者が完成形をイメージしやすくなる。

建設業向けARアプリ「快測AR」の画面イメージ 建設業向けARアプリ「快測AR」の画面イメージ 出典:KENTEMプレスリリース
3Dモデルの配置でイメージの共有が容易に 3Dモデルの配置でイメージの共有が容易に 出典:KENTEMプレスリリース

 3Dモデルはレイヤーごとに表示と非表示を切り替えられるため、施工ステップに応じた具体的なイメージを簡単に共有可能だ。また、3Dモデルを高精度に投影するため、2点座標による位置合わせの他、杭のない場所では「KENTEMマーカー」とICT施工現場端末アプリ「快測ナビ」を利用して位置合わせが行える。まず、任意の場所にKENTEMマーカーを配置し、快測ナビで中心を観測。観測した座標値のQRコードを「快測AR」で読み込むことで、マーカーを自動認識する。3Dモデルがずれて表示された場合は、再度位置合わせを行い修正する。

「KENTEMマーカー」と「快測ナビ」を使用した位置合わせ 「KENTEMマーカー」と「快測ナビ」を使用した位置合わせ 出典:KENTEMプレスリリース

 なお、「SiTECH 3D」「SiTE-NEXUS」「SiTE-STRUCTURE」で作成した3Dモデルをはじめ、統合モデルとしてSiTE-NEXUSに取り込んだ3Dイラストやその他3Dデータ(IFCやSketchupなど)も快測ARに出力可能だ。

INNOSiTEシリーズで作成した3Dの統合モデルを投影 INNOSiTEシリーズで作成した3Dの統合モデルを投影 出典:KENTEMプレスリリース

 価格は、1ライセンスあたり年額3万9600円、オプションのKENTEMマーカーセットはマーカー1枚と設置治具1つのセットで1万1000円(全て税込み)。

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