建設システムは、AI配筋検査端末「SiteRebar」をリリースする。ステレオカメラを搭載した専用端末で撮影した画像から、鉄筋の本数や太さ(径)、間隔を自動で高精度に計測し、配筋検査が1人だけで完了する。施工管理システム「デキスパート」とのクラウド連携により、検査データ作成から報告書までの手作業による転記作業を省略し、従来の配筋検査と比較して検査時間を約6割削減する。
建設システム(KENTEM)は2024年3月26日、AI配筋検査端末「SiteRebar(サイトリバー)」をリリースする。ステレオカメラを搭載したAI配筋検査端末で撮影した画像から、鉄筋の本数や太さ(径)、間隔を自動で高精度に計測し、計測/検査を1人で実施できる。自社の施工管理システム「デキスパート」などとのクラウド連携により、検査データ作成から報告書までの手作業による転記作業を省略し、従来の配筋検査と比較して検査時間を約6割削減する。
SiteRebarは、鉄筋の検出率100%(撮影条件、対象配筋による)、鉄筋径の判別可能範囲はD10(蓋長10ミリ)〜D51(同51ミリ)、鉄筋間隔の計測精度±5ミリで、AIが配筋を認識する。端末そのものは三菱電機エンジニアリング製で、防塵(ぼうじん)防水規格はIP65相当を備え、雨天などの屋外環境での使用にも対応する他、日差しが強くても見やすいディスプレイを採用している。
SiteRebarは、国土交通省が2023年7月に公開した「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)」に準じている。遠隔臨場向けシステム「遠隔臨場 SiteLive」と連携すれば、現場と事務所をつないで遠隔での配筋検査も実現する。監督職員の現場臨場を省略することで生産性を向上する。
価格は、クラウド デキスパート連携APIを含め、レンタル料1台30日当たり22万円。初期設定指導料は6万6000円(初回のみ必須、ハード初期設定、キャリブレーション、操作説明。ともに税込み)。利用には、KSデータバンク、出来形管理クラウド、写管屋クラウド、出来形管理システム(配筋検査)の導入が必要。
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