「建設業に就職した大学新卒者、10年で3割増加」大学/大学院新卒の就職動向を調査建設業の人材動向レポート(53)(2/2 ページ)

» 2024年03月15日 10時00分 公開
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建設業への大学院卒の就職者は、数前年比で微増も、10年間で9.0%減少

 大学院新卒の「建設業」への就職者数は、2013年の2921人から20年には2521人まで減少したが、その後は増加傾向となり、23年は前年比0.6%増で2658人だった(図表4)。

【図表4 大学院新卒での建設業への就業者数の推移】 【図表4 大学院新卒での建設業への就業者数の推移】 出典:文部科学省「学校基本調査」よりヒューマンリソシアが作成

 23年3月の大学院新卒の就職者数を産業別にみると、最も多いのは「製造業」の2万5046人で、大学院新卒の37%が「製造業」に就職している。その次に「情報通信業」の9430人、「学術研究、専門・技術サービス業」の6476人の順だった(図表5)。

 産業別の対13年比での増減率は、最も増加率が高いのは「不動産、物品賃貸業」の51.6%増。次に「情報通信業」の36.5%増、「電気・ガス・熱供給・水道業」の27.3%増となった。「建設業」は9.0%減と直近10年間で減少しており、大学院新卒については伸び悩んでいる(図表6)。

【図表5 23年3月の大学院新卒の産業別の就職者数】 【図表5 23年3月の大学院新卒の産業別の就職者数】 出典:文部科学省「学校基本調査」よりヒューマンリソシアが作成
【図表6 大学院新卒での就職者の対13年比増減率】 【図表6 大学院新卒での就職者の対13年比増減率】 出典:文部科学省「学校基本調査」よりヒューマンリソシアが作成

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ヒューマンリソシア

ヒューマンリソシアでは、建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析に関する独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信も行っている。

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