イクシスは、AR技術を活用し、舗装材の体積管理が1人で完結する新サービス「GENBA-Scan」を開発した。砂や砂利、砕石といった骨材を対象に、iPhone標準搭載のLiDARセンサーで3Dデータを取得して、スマホアプリで体積量を計測する仕組みだ。
イクシスは、AR(拡張現実)体積管理サービス「GENBA-Scan(ゲンバ-スキャン)」を開発したと2023年12月に発表した。サービス開始は2024年4月の予定。
GENBA-Scanは、ストックヤードでの舗装材料の棚卸管理で、生産性向上を図るべく日本道路と共同開発した。砂や砂利、砕石といった骨材の体積管理(棚卸)をAR技術を用いて効率化する。
体積管理は、iPhoneのLiDARセンサーを用いて対象物の画像や3Dデータを取得し、iPhone上のアプリケーション操作だけで、即座に体積量が表示される。計測結果は、シンプルな帳票に出力できる。
これまでの骨材(砂、砕石、砂利など)の棚卸は、複数人によるアナログ的な作業と記録が基本で、生産性と記録の精細さがネックだった。その点、GENBA-Scanであれば、体積計算を容易にするための形状整理を行う必要がなくなり、計測や記録の作業を1人だけで完結する。
今後、日本道路は自社の合材センターで全社展開を計画しており、イクシスはストックヤードに加え、土木材料や工業材料、農業資材などでの活用も検討していく。
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