コンピュータ教育振興協会は2024年7月から、BIMを利用する建築/建設エンジニアや学生が身に着けておくべき、知識と技能を証明する「BIM利用技術者試験」の準1級と1級の試験を開始する。
コンピュータ教育振興協会(ACSP)は、「BIM力」を証明する資格制度「BIM利用技術者試験」で、2024年度にスタートする「準1級」と「1級」のサンプル問題を公開した。
BIM利用技術者試験は、BIMの人材育成の指針や目標となる新たな資格制度として創設した試験制度で、先行して2023年6月からBIMに関する知識を筆記試験で問う「2級」を開始した。
今回Webサイトで公開したのは、2級合格を前提とし、2024年7月に始まる実技試験の1級と準1級のサンプル問題。試験は年2回行い、前期が7月、後期が12月の予定。
対象は、2級がBIMを利用した建築系/建設系のモデリング、設計、製図などの従事者やこれから目指す人、関連製品の管理、営業も含むのに対し、準1級がBIMを学び、モデリングの基礎的な部分を習得した設計の補助業務従事者やモデラ―で、1級が半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有し、モデラ―の統括担当者やBIM設計者。
実技試験はどちらも120分で、準1級は提供された2次元図面(一般図)やデータからモデリングを行い、図面の切り出しや面積などの数値を割り出し、モデルデータと図面データを提出する。1級は、詳細図からBIMモデルを作成し、仕上げなどを付加して詳細度を上げ、図面の切り出しや面積の数値算出などで、BIMモデリングの応用能力を総合的に測る。使用推奨ソフトウェアは、「Archicad」「GLOOBE Architect」「Revit」「Revit LT」「Vectorworks」シリーズで、最新バージョンと過去2バージョンの計3バージョンを基本としている。合格基準は、各分野で5割以上、総合で7割以上の正解が必要となる。
受験するには、ACSPの試験申込みサイトからマイページを事前登録後、各試験の受付期間中にマイページ左側のメニューから試験を選択して、受験料を支払って申し込む。受験料は、準1級が個人受験で1万3200円、団体などの認定会場受験は1万1000円。1級は個人受験が1万9800円、認定会場受験が1万6500円(いずれも税込み)。なお、試験の申込受付期間は、現時点で未定。
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