地盤ネットホールディングスのベトナム法人JIBANNET ASIAは、ベトナムでBIMを用いたリノベーション工事の請負をスタートさせた。第一弾となる工事では、日本在住の施主や現地の施工業者と、BIMベースの立体的な図面とCGパースを用い、合意形成を図ったという。
地盤ネットホールディングスのグループ子会社でベトナムに本社を置くJIBANNET ASIA COは2023年12月、日本在住の施主によるリノベーション施工がベトナムで竣工したことを機に、ベトナムでのBIMリノベーション工事の請負をスタートすると発表した。
JIBANNET ASIAは、地盤ネットホールディングスのベトナム現地法人として2013年7月にホーチミン市で設立し、2016年11月にはダナン支店を開設した。地元の建築大学と連携し日本語を学ぶ“BIMオペレーター”を多数採用し、日本建築業界のBIM化推進のため、3Dパースやウォークスルー動画の制作作業を請負い、日本国内の事業者に向け設計業務のアウトソーシングも展開している。
今回の案件では、現地マンション管理会社との工事内容の交渉から、ベトナム国内の施工業者手配、BIM設計+3Dパースを使った施主への提案をJIBANNET ASIAが手掛けた。リノベーション内容は、床上張り、キッチン/洗面台/トイレの配置換えと交換、バスタブの追加、オーダーメイド家具作成対応、インテリアやライティングプランの提案を行った。
日本在住の施主とは、Webミーティングを重ね、BIMを活用した立体的な図面とCGパースを活用し、詳細なイメージを共有したうえでの施工を実施した。ベトナム国内の施工業者にも、パースでの全体完成イメージを共有し、工期の遅れもなく竣工に至ったという。
これまでのJIBANNET ASIAは、地盤ネットのBIM事業の生産/作業拠点としての役割が主だったが、今後はベトナム国内のリノベーション需要を開拓するだけでなく、日本国内に居住しているベトナム不動産オーナーの要望にも応えられるように、BIMを活用したリノベーション事業を通じた新たな収益化も進めていく。
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