ブースでは、エレベーターに関するソリューションも出品。エレベーターは、利用時に密室となり、どんな人と一緒になるかが分からない。たとえ顔見知りであっても、利用時に無言となるのをストレスに感じる利用者も少なくないようだ。
快適空間エレベーターは、こうしたエレベーター利用時のストレスを和らげるためのソリューション。音と光で自然環境の中にいるような空間に演出し、リラックスしてエレベーターに乗れるようにする。
快適空間エレベーターは、三菱電機が持つ3つのアイテムで、リラックス空間を作り出している。BuilUnityでも触れた青空照明の「misola」、エレベーター専用の音響システムである「DIATONE Ambience」、木目壁と陽だまりをイメージした間接光を組み合わせた内部デザインの3点だ。ブースではこのうち、照明と音響の説明を中心的に説明を展開した。
misolaは、外部からの採光が難しいエレベーター内に開放的な光を与える。misolaでは、光の色や強さをコントロールし、森の昼空や海の昼空、朝夕の移ろう空などを表現して、エレベーター内に開放感や特別感をもたらす。
エレベーター用にチューニングされたスピーカーは、利用者の頭上空間に立体的な音響空間を創出する。再生する音は、ビルの用途や時間帯によって最適なものが選べる。
エレベーター関連では他にも、ビル内でロボットの移動を支援するVille-feuilleも披露した。
労働力不足の対策で、このところ警備、配送、清掃などの分野で自律型ロボットが導入されているが、セキュリティで守られている執務室や上下階への移動は制限されていることが多い。そこで、Ville-feuilleは、ロボットとエレベーターや入退室管理システムなどとを連携させることで、ビル内の縦移動やセキュリティエリアへの出入りがスムーズになる。
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