三菱電機ビルソリューションズは、ビルの入退室管理システム「MELSAFETY-G」で、サーバ更新など管理者の負荷軽減を図るべくクラウドタイプを発売する。
三菱電機ビルソリューションズは、ビル管理業務においてクラウドを活用することで管理・運用負荷の軽減を図る、三菱統合ビルセキュリティシステム「MELSAFETY-G(メルセーフティージー)」クラウドタイプを2023年11月初旬に発売する。
MELSAFETY-Gは、中〜大規模のビル向け入退室管理システムで、情報システムやエレベーター、空調、照明などのビル設備と連携する。
今回リリースしたクラウドタイプは、入退室管理や各種ビル設備との連携をクラウド上で行う。クラウド化により、モバイルPCでビル設備の監視や制御が可能になり、ビル管理者の利便性向上に加え、専用PCの所有や定期的なサーバ機器の更新などが不要となるため、管理運用の負荷軽減に寄与する。
クラウドサーバのバージョンアップやセキュリティアップデートは、サービス提供側で定期的に行うため、管理者は最新バージョンで使用できる。
入退室管理では、セキュリティゲート1扉(1台)から対応する。仮にオンプレミスタイプを導入済みでも、三菱電機ビルソリューションズ製の既設機器(IDコントローラーやカードリーダー)を活用し、クラウドタイプへの更新も応じる。
MELSAFETY-Gの認証方法の1つには、BLE(Bluetooth Low Energy)通信を活用し、スマートフォンで扉の入退室を実施する方法がある。スマホを所持し、BLEリーダーに手をかざすことで認証するため(センサー認証)、出社時や頻繁なオフィス・事務所の出入りがある際にもセキュリティ性を確保しつつ、利便性の高い運用が可能となる。クラウドタイプへの更新時には、これまでカードリーダーによる認証だったとしてもBLEリーダーへの変更にも応じる。
今回のクラウドタイプ発売により、従来のオンプレミスタイプのどちらかを選び、顧客のニーズに応じたシステム提案が可能となる。販売では、必要な個人情報登録件数(人数)や通行履歴件数によってサービスプランを選べる。サービスプランの契約に加え、IoTゲートウェイ、IDコントローラーなどのハードウェアが必要となるため、個別見積となる。
三菱電機ビルソリューションズは、将来はクラウドサービスを通じて得られるデータを利活用し、顧客の要望に応じたフレキシブルな機能追加や削除を可能とするシステムの開発を進めていく。
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