IHI、三菱地所、鹿島建設、神戸製鋼所は、東京・江東区で計画されている豊洲二・三丁目地区での大規模再開発事業「(仮称)豊洲4-2街区再開発計画B棟」の新築工事に、神戸製鋼所が商品化した低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」を採用する。Kobenable Steelは、新棟の鉄骨の一部に使用することで、建物由来のCO2削減に貢献するという。
IHI、三菱地所、鹿島建設、神戸製鋼所は2022年12月22日、豊洲二・三丁目地区での大規模再開発事業「(仮称)豊洲4-2街区再開発計画B棟(東京都江東区豊洲)」の新築工事に、神戸製鋼所が商品化した低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」を使用すると発表した。○建物由来のCO2削減と製造工程のCO2排出量減に貢献
現在、カーボンニュートラルの実現は世界共通の目標であり、超高層ビルでも脱炭素化に向けた取り組みが求められている。特に建設工事の建材由来CO2排出削減は、サプライチェーン全体で取り組むべき課題であり、ビルに使用される鉄骨も製造時のCO2排出量が少ない製品にニーズが高まっている。
今回使用することとなったKobenable Steelは、鉄骨の一部に使用し、建物由来のCO2削減に貢献。製造時には、CO2排出量をマスバランス方式により100%削減した「Kobenable Premier」を使用する予定だ。マスバランス方式とは、製品の製造工程で、特性の有無がある原料が混在する場合に、特性を持った原料の投入量に応じ、製品の一部に対してその特性を割り当てる手法。
また、神戸製鋼所独自の高炉向けCO2低減リューションも活用することで、従来の品質を維持したまま低CO2鋼材を提供することが可能となった。
(仮称)豊洲4-2街区再開発計画B棟事業は、2025年6月の竣工を目指し、2022年7月に着工。完成後には、事務所やインキュベーション施設、店舗、シェア企業寮などの入居を予定している。
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