鹿島建設は、同社が開発し、2017年10月18日に出願した「スマート床版更新(SDR)システム」の特許が成立し、特許原簿に登録された。これを受け、同社は、交通規制によるソーシャルロスを大幅に減らせるSDRシステムを他社にも幅広く展開していく。
鹿島建設は、同社が開発し、2017年10月18日に出願した「スマート床版更新(SDR)システム」の特許が成立し、特許原簿に登録されたことを2022年12月12日に発表した。
SDRシステムは、従来の標準的な工法と比べ、床版取替の工期を大幅に短縮でき、今後、床版取替工事の主流となる「幅員方向分割(2車線道路の場合1車線規制)取替」で、工期を10分の1に短縮する高速施工が可能な工法となる。
さらに、床版搬出用トラックや床版運搬台車が床版撤去機と床版架設機の内部を通れるため、既設床版と新設床版の旋回を伴う揚重作業が必要ない。これにより、最小規制範囲での施工を実現し、近接する交通や周辺施設に対する安全性が高まる。
加えて、軽量な床版撤去機と床版架設機を用いることで、大型クレーンを利用した標準的な施工方法と比べ、施工時に鋼桁に与える影響(発生応力)を2分の1〜3分の1に低減する。
鹿島建設が新床版更新システムを開発、床版の撤去から架設までの工程を従来比で3分の1に短縮
鉄製と比較して交通規制の期間を1割以上短縮する新しい継手を開発
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UFC道路橋床版を高速道路本線の床版取替工事に適用Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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