Japan Drone2022−Expo for Commercial UAS Market−

飛行距離2000km!テラ・ラボが災害対応の長距離無人機“空飛ぶイルカ”を開発中Japan Drone2022(2/2 ページ)

» 2022年10月12日 06時36分 公開
[川本鉄馬BUILT]
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eVTOLやジェットエンジンなど、最適な選択ができる4機のMPP機

翼長4300ミリの「TERRA Dolphin 4300 MPP model」のジェットエンジン搭載機や垂直離着陸タイプなど4機種

 TERRA Dolphin 8000 model以外にも、「TERRA Dolphin 4300 MPP model」の4機も展示した。MPPは、“Multi Purpose Platform”の略で、多目的に対応した機体を意味する。TERRA Dolphin 4300 MPP modelは、4300ミリの固定翼を備え、ジェットエンジンや2サイクル120cc、4サイクル80cc(電子制御燃料噴射装置)、さらに水素燃料電池の垂直離着陸(VTOL)タイプなど、さまざまな利用環境に対応したバリエーションを展開している。

 垂直離着陸モデルは、「TERRA Dolphin 4300 eVTOL model」で動力源は全て水素燃料電池を採用。最高速度は毎時150キロで、飛行時間は2時間、航続距離は200キロ。垂直離着陸のため、固定翼でありながら滑走路を必要としない利点がある。既にテスト飛行を完了しており、2023年度の実用化を目指している。

TERRA Dolphin 4300 MPPシリーズの“eVTOL model”。上下方向にプロベラを装備し、垂直離着陸(VTOL)が可能。滑走路が不要で運用できる。動力には、水素燃料電池を使用
高高度飛行を可能にする“JET model”に搭載されるジェットエンジン
「TERRA Dolphin 4300 EFI model」。燃費性能に優れ、4サイクル80ccのEFI(電子制御燃料噴射装置)エンジンを搭載

 このほか、テラ・ラボのブースでは、代表取締役 松浦孝英氏らによるプレゼンテーションも開催。また、機体紹介に加えて、TERRA Dolphinのコンセプトムービー「空飛ぶイルカ」も上映した。

TERRA Dolphin各種機体のスペックを説明するテラ・ラボ 代表取締役 松浦孝英氏
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