関西ドローン大学校の設立は、浪工学園、理経、VFR、ACSLの4社が協力してあたるという(今展では浪工学園、理経、VFRの3社共同で出展)。理経はIT基盤やシステム構築、ネットワーク、VFRとACSLは国産ドローンの開発、浪工学園が教育の環境を提供と、それぞれの得意分野を持ち寄り、ドローン専科の人材育成のクオリティーを確保する。
トレーニングの手法では、操縦の実習に力を入れることは先に触れたが、ドローン運用時に遭遇する危険回避や緊急着陸といったリアルで再現が難しいインシデント/アクシデントについては、こういったシーンを仮想空間に作り込んだバーチャルトレーナーで教習を行う。
なお、バーチャルトレーナーのシステムは今後、外販も検討している。しかし、インシデントやアクシデントといったカスタマイズは、関西ドローン大学校のシステムにのみ実装されるようだ。
これまで中国製に圧倒されていた国内のドローン市場も、情報漏えいや安全性などに関する意識の高まりからか、国産ドローンにシフトしつつある。関西ドローン大学校は、国産ドローンの運用に特化した専門学校として、2023年4月の開校を目指している。卒業生は、公共事業、防災分野をはじめ、自衛隊、警察、消防などでの活躍が期待されている。
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