日建設計は、既存建物の環境価値向上を図るコンサルティングサービスを開始した。サステナブルな建物運用を支援するツール「Arc」を用いて、「LEED O+M」認証取得などをサポートする。
日建設計は2022年6月21日、既存建物の環境価値向上を図るコンサルティングサービスを開始したと発表した。
同サービスでは、サステナブルな建物運用を支援するツール「Arc」を用いる。国際環境性能評価システム「LEED」(Leadership in Energy & Environmental Design)の既存建物運用および管理分野(Operations & Maintenance)(以下、LEED O+M)認証取得などをサポートする。
Arcは、エネルギーや水、交通、廃棄物、人という5つの評価カテゴリーでの運用データをベースに、世界各国の建物と建物環境性能を比べて継続的に評価するWebシステムだ。Arcの性能評価証書を用いることで、LEED O+M評価に向けた提出データを9割程度カバーできる。
なお、同社はArcを活用することで、2022年4月に自社ビルの日建設計東京ビルにおいてLEED O+M v4.1 Recertification(再認証)のゴールド認証を取得した。同社発表によると、日本国内で4件目の取得例に当たるという。
同ビルは2012年にLEED O+Mで国内初のゴールド認証を取得したものの、2017年に認証を失効していた。今回のArc活用により、認証にかかる作業期間が以前と比べて半減したという。
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