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» 2021年03月16日 07時00分 公開

水密性に優れアルカリ性物質を流しても腐食しにくい軽量なアルミ製建物内雨水排水管建築・建材展

配管の製造販売を行う井上商事は、接着剤と止水ジョイントで継手と接合でき、水密性に優れ、酸性雨や遊離石灰といったアルカリ性物質を管内面に流しても腐食しにくく、軽量なアルミ製建物内雨水排水管を開発した。

[遠藤和宏,BUILT]

 井上商事は、「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」(会期:2021年3月9〜12日、東京ビッグサイト)内の「建築・建材展」に出展し、アルミ製建物内雨水排水管をPRした。

継手との接続で溶接が必要

 アルミ製建物内雨水排水管は、2020年11月に発売された部材で、アルミ排水管、止水ジョイント、耐火キットから成る。止水ジョイントは、アルミパイプと継手を接合する際のつなぎ目となるもの。

「アルミ製建物内雨水排水管」

 井上商事の担当者は、「アルミ排水管と継手の接続は、止水ジョイントを装着した継手に接着剤を塗り、アルミ排水管と結合する差し込み接着工法を採用している。アルミ製建物内雨水排水管の差し込み接着工法は、継手とくっける時に溶接が必要な配管用炭素鋼管(Steel Gas Pipe、SGP)のつなぎ合わせと異なり、火を使わないため、火災の心配がなく、亜硫酸ガスも発生しない」と利点を語った。

止水ジョイント

 耐火キットは、熱膨張性黒鉛混入クロロプレンゴム系シートを用いたもので、アルミ排水管と継手に付けることで耐火性能を向上する。

耐火キットを装着したアルミ管

 耐火性能に関して、井上商事の担当者は、「アルミ製建物内雨水排水管は、床と壁における防火区画貫通部の1時間遮炎性能で、国土交通大臣認定を取得しており、防火区画にも使える。防火区画への施工で生じる貫通穴はモルタルを充填するだけで塞げる」と述べた。

 水密性について、止水ジョイントにより継手と一体化したアルミ製建物内雨水排水管は1メガヘクトパスカル以上の水密性で、耐火キットは0.6メガヘクトパスカル以上の水密性を備えている。なお、同社では、安全性を考慮し、アルミ製建物内雨水排水管の使用は水密性が0.3メガヘクトパスカル以内の環境を推奨している。

 また、管内面に水系のエポキシ樹脂塗料を塗布しているため、酸性雨や遊離石灰といったアルカリ性物質を流しても腐食しにくい。

 アルミ製建物内雨水排水管の重さは、管径165φで、長さが5メートルに達する14キロのアルミ排水管直管や90度エルボ継手、止水ジョイント4個で構成される場合24.5キロ。「同じ長さを外径150Aの配管用炭素鋼管や止水ジョイント4個、90度エルボ2個で構築すると、重さはトータルで120キロに及ぶ。つまり、アルミ製建物内雨水排水管は配管用炭素鋼管と比較して約5分の1の重量で運用可能だ」(井上商事の担当者)。

アルミ製建物内雨水排水管と配管用炭素鋼管の重さの比較

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