シーアールイーは、愛知県一宮市で計画を進めている物流施設「ロジスクエア一宮」の地鎮祭を2022年7月22日に行った後、着工したことを公表した。
シーアールイーは、愛知県一宮市で開発を進めている物流施設「ロジスクエア一宮」が2022年8月1日に着工したことを同日に発表した。
開発地は、地方主要道路である西尾張中央道に隣接し、東海北陸自動車道「一宮稲沢北インターチェンジ(IC)」から約0.5キロの場所にあり、「一宮西IC」から約3.8キロエリアに立地している。
隣接する「一宮ジャンクション(JCT)」は、名神高速道路や東海地方、北陸地方をつなぐ東海北陸自動車道の結節点として1998年12月に誕生し、2021年3月には東海北陸自動車道の「一宮稲沢北IC」が開通したことで、東西南北における交通の要衝として重要性が高まっている。
一方、一宮市は愛知県の北西部に位置し、人口が38万1000人を超え、世帯数は約16万5000世帯で、鉄道と高速道路の交通利便性に優れ、名古屋市のベッドタウンとして都市開発が進んでいる。2005年4月には、近接する尾西市と葉栗郡木曽川町を編入したことで人口が拡大し、2021年4月に愛知県の中核市に移行しており、雇用を確保しやすい。
周辺には、一宮市都市計画マスタープランで工業・物流拠点として位置付けられており、既に「一宮稲沢北 IC 西部地区計画」が決定されている。
ロジスクエア一宮は、S造地上4階建てで、3階へ大型車両が直接乗り入れられるランプウェイを設け、トラックバースを1階と3階に備え、最大4テナントへの分割賃貸が可能なマルチテナント型の物流施設。最上階には、入居テナントが使えるカフェテリアを配置し、雇用促進と職場環境の向上を図る。
倉庫部分は、外壁に金属断熱サンドイッチパネルを採用し、床荷重は1平方メートル当たり1.5トン(2.5トンフォークリフト対応可)で、有効高さは5.5メートル以上(一部を除く)とし、照度は平均300ルクスを確保する。
庫内の昇降設備として、8基の荷物用エレベーター(積載荷重は4.1トン)と3基の垂直搬送機を設ける。さらに、荷物用エレベーターや垂直搬送機、事務室の増設、庫内空調設備設置の際に求められる配管ルートと室外機置場の確保など、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応が行える仕様とする。
環境配慮に関しては、全館にLED 照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、「BELS評価」「CASBEE-建築(新築)」「ZEB」の認証を取得する見込みだ。
加えて、太陽光発電システムを導入して自家消費するとともに、エンバイオC・エナジーから再生可能エネルギーを調達することで、使用電力を全て100%グリーン電力とする。また、発電した電力の一部を施設内に蓄電して、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムの導入を検討しており、入居テナントの「BCP(事業継続計画)」策定に役立てる。
ロジスクエア一宮は、S造地上4階建てで、延べ床面積は6万641.34平方メートル。所在地は愛知県一宮市萩原町東宮重字江北、大和町北高井字番上で、敷地面積は2万7863.83平方メートル。設計・施工は塩浜工業が担当し、着工は2022年8月1日で、竣工は2023年9月30日を予定している。
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