住友商事は、埼玉県八潮市で開発を進めていた消費地近接型物流施設「SOSiLA八潮」の竣工式を2022年1月26日に開いた。SOSiLA八潮は、パッケージングの総合メーカーであるレンゴーへの一棟貸しが決定している。施設の開発・運営でも協業しているレンゴーとは、今後も物流効率化や双方のビジネスシナジーを見据えて協力していく。
住友商事は、物流施設ブランド「SOSiLA(ソシラ)」シリーズの1つとして、埼玉県八潮市で開発を進めていた消費地近接型物流施設「SOSiLA八潮」が2022年1月17日に竣工したことを同月26日に発表した。
近年、Eコマース市場の拡大で物流施設の需要が高まっている他、新型コロナウイルス感染症の拡大で、配送トラックやドライバー、庫内就労者の重要性が増し、就労人口不足と労働環境が社会問題となっている。
上記の状況を踏まえて、住友商事は、「人と社会を繋(つな)ぐ物流施設」をテーマにSOSiLAシリーズを展開し、消費地に近接したラストワンマイル対応の物流施設開発を推進している。こういった取り組みの一環としてSOSiLA八潮を開発した。
開発地は、首都高速6号三郷線と東京外環自動車道が交わる地点に位置しており、東京外環自動車道「外環三郷西IC」から車で約10分の場所に立地する。加えて、東部スカイツリーライン「草加」駅からバスで12分の地域にあり、つくばエクスプレス「八潮」駅からバスで11分のエリアにある。
SOSiLA八潮は地上4階建てで、倉庫の梁(はり)下有効高さは一部を除き5.5メートルで、床荷重は1平方メートル当たり最大2.9トン。建物では有事の際に一時避難場所として近隣住民向けに開放するなど、地域に根差した取り組みも実施する。
SOSiLA八潮は、S造地上4階建てで、延べ床面積は約3万4593平方メートル。所在地は埼玉県八潮市鶴ヶ曽根上中通。竣工は2022年1月17日。
SOSiLAシリーズでは、SOSiLA八潮を含めて計14棟の物流施設が竣工しており、今後首都圏では神奈川県大和市で開発を進める「(仮称)SOSiLA中央林間」や千葉県柏市で計画を推進している「(仮称)SOSiLA柏」の着工を予定している。関西圏でも、消費地に近接した物流施設の開発を見込み、将来は、首都圏と関西圏のみならず、全国でSOSiLAシリーズを展開していく見通しだ。
また、住友商事では、オフィスビルや商業施設、分譲マンションと並び、物流不動産を不動産事業の「第4の柱」として位置付けており、同社が開発を手掛ける物流施設の総延べ床面積は約105万平方メートルを超え※1、資産規模は2700億円以上※2となっている。
※1 開発を手掛ける物流施設の総延べ床面積は約105万平方メートルを超え:共同事業を含み、住友商事が開発に参画した物流施設の延べ床面積の合計値。
※2 資産規模は2700億円以上:自社資産に限らず、住友商事が投資するファンドの保有資産なども含む。開発物件は完成時の資産規模を指す
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