「建設業で若者就職者の減少は改善も、さらなる若者層の獲得が必要」年齢層別の採用状況産業動向(2/2 ページ)

» 2021年12月28日 13時50分 公開
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■深刻な高齢化が進む建設業では、若者層の獲得がさらに必要

 少子高齢化が進むなか、建設業では若者層就職者の減少率と高齢者層就職者の増加率が、ともに他産業よりも比較的低く抑えられているため、若者層と高齢者層に偏らない、バランスよい人材獲得ができていると推測される。

 一方で、他産業と比較して、既存従業員の深刻な高齢化が進んでいる建設業界では、就業者の年齢層の再構成を進めていくことが必要となる。そのためにも今後は、さらに若者層の獲得に注力していくことがより求められる。

■就業者数/雇用者数ともに、6カ月連続前年同期比で減少

 月次の雇用関連のデータでは、2021年10月の建設業の就業者数と雇用者数の推移をみると、就業者数は487万人(前年同月比97.4%)、雇用者数は398万人(同97.5%)で、ともに前年同月比で6カ月連続の減少となった(図表3)。

【図表3 建設業の就業者数と雇用者数の推移】 出典:総務省「労働力調査」より建設HR 編集部が作成

■新規求人数は、11カ月連続で前年同期比を上回る

 公共職業安定所(ハローワーク)における新規求人数は7万7746人(同102.4%)と前年同月比で11カ月連続で増加した(図表4)。

【図表4 建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)】 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より建設HR 編集部が作成
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